FX(外国為替証拠金)取引を手がける事業者が自らの経営の健全性をチェックする「ストレステスト」で不正があったとして、関東財務局は14日、証券取引等監視委員会の勧告を受け、FX取引会社「アヴァトレード・ジャパン」(東京都港区)に金融商品取引法に基づく業務改善命令を出した。ストレステストを巡る法令違反での行政処分は初めて。
ストレステストは、FX事業者が取引金額に対して自己資本が十分に確保されているかどうかなどをチェックする仕組み。急激な相場変動で事業者の経営が悪化した場合、市場が混乱して投資家に不利益が及ぶおそれがあることから、2020年に導入された。同法に関する内閣府令は毎営業日の実施を義務づけており、テストの結果が悪ければ自己資本を増やす必要がある。
発表によると、同社では21年5月~23年8月の少なくとも計37日、テスト結果の悪化に不安を抱いた社長が、英領バージン諸島の親会社や社内の監査部門に依頼・指示し、取引金額が少なくなるように顧客データを改ざん。改ざんしたデータでテスト結果が良くなるよう偽装し、自己資本の上積みを免れていた。
からの記事と詳細 ( FX取引会社を「ストレステスト」不正で処分…改ざんした顧客データで健全性偽装 - 読売新聞オンライン )
https://ift.tt/bfmGLXO
No comments:
Post a Comment