新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言解除を受けて、朝の通勤電車が再び混雑し始めた。しかし、身も心もテレワークに慣れた会社員からは「毎日出勤する必要があるのか」と疑問も浮かぶ。「もう会社に行きたくない症候群」がひどくなると「コロナ鬱」を引き起こしかねないという。その対処法は。
東京都内の不動産会社に勤務する男性は3月から原則としてテレワークが導入され、緊急事態宣言が解除された後も、現状は継続方針だという。
「業務上出勤が必要な場面もあり、個人の判断で週1、2回は出勤している。それでも出社時間を調整できる分、満員電車は避けられ、周囲の様子を伺わず自分の仕事を最優先に退社できるので快適だ。正直このまま続けてほしい」と語る。
日本生産性本部は5月中旬、20歳以上の雇用者約1100人を対象に働く人の意識がどう変わったかをインターネットで調査した。テレワークで勤務した346人にコロナ禍収束後もテレワークを続けたいかを聞いたところ、「そう思う」が24.3%。「どちらかといえばそう思う」(38.4%)も含め前向きな意向が6割を超えた。
こうした心理について、精神科医でヒガノクリニック院長の日向野春総氏は「夏休み直後に不登校が増える学生と同じようなものだ。自宅から出ずほぼPCと向き合って仕事を完結させる形がパターン化されて脳に刻まれたため、いきなり出社勤務が復活すると頭がうまく働かず、けだるさを覚える人が増える」と指摘する。
日向野氏は「業務上のケアレスミスが増加したり、体を動かしていなかったので駅の階段で転ぶなどの恐れもある。『コロナ鬱』を訴える患者も増えており、出社しないための診断書がほしいという声もある」と話す。
ただ、前出の日本生産性本部の調査では、自宅で勤務した319人に仕事の効率が上がったかを聞くと、「上がった」「やや上がった」は計33.8%。これに対し、「やや下がった」「下がった」は計66.2%と大きく上回った。社員に出社させたいと考える会社が増えてもおかしくない。
テレワーク後の出社再開に備えて何をすればいいのか。前出の日向野氏は「重要なのは日光を浴びることだ。寝つきが悪い人は午後2時半〜3時半ごろに散歩する習慣を作るのもいいだろう。また、トランプ、囲碁、将棋などを実際にプレーすると、手を動かしながら考えるので、パターン化した思考から離れ自己発想できる訓練にもなる」とアドバイスした。
出社に向けたウオーミングアップを始める必要がありそうだ。
関連リンク
"会社" - Google ニュース
June 01, 2020 at 05:00AM
https://ift.tt/3eCOiGq
テレワーク慣れで“会社に行きたくない症候群”に 出社前にウォーミングアップを - ITmedia
"会社" - Google ニュース
https://ift.tt/2P2HZC9
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
No comments:
Post a Comment