【フランクフルト=深尾幸生】欧州の航空会社がロシア上空を避けるため、アジアと行き来する便で南回りの代替航路を取り始めた。欧州各国がロシアの航空機に対して制裁を科したことに対し、ロシアが欧州の航空会社の領空飛行禁止で対抗しているためだ。欧州とアジアを結ぶ便に大きな影響が出ている。
独ルフトハンザ傘下の貨物航空会社ルフトハンザ・カーゴは27日、南回りの航路を使うと発表した。「運航スケジュールや運搬能力への影響は避けられない」としている。独ルフトハンザは26日に、今後1週間はロシアの上空を使わない方針を発表していた。
スイス航空は26日のチューリヒ発成田行きの便で、黒海やカザフスタンを通過する航路をとった。通常より1時間半程度時間がかかった。
フィンランド航空は27日、ヘルシンキから東京・大阪などへの便を3月6日まで休止すると発表した。バンコクやシンガポールへの便は継続するが、南回りのルートを取るため飛行時間は約1時間長くなるとしている。
欧州連合(EU)の欧州委員会は27日、EU領空にロシアの航空機が乗り入れるのを禁止する追加制裁案を発表した。英国やバルト3国、ドイツなどが乗り入れ禁止で先行しており、フランスやイタリアも追随した。
欧州以外では、カナダがロシア航空機に対して自国の領空通過を禁止した。日本の航空会社は27日時点でロシアの上空を飛んでいる。日本政府が追随すれば日本勢も対応は避けらない。各社は南回り航路やアラスカで給油するルートの検討を始めている。
からの記事と詳細 ( 欧州航空会社、南回りでアジアへ ロシア上空避け(写真=ロイター) - 日本経済新聞 )
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