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Monday, October 24, 2022

ロシア軍、放射能汚染に準備 ウクライナ「挑発行為」の恐れ=国防省 - ロイター (Reuters Japan)

ロシア国防省は24日、ウクライナが「挑発行為」を行う恐れがあるため、ロシア軍は放射能汚染の中でも活動できるよう準備したと発表した。写真はショイグ国防相。9月撮影。提供写真(2022年 ロイターSputnik/Grigory Sysoyev/Kremlin via REUTERS)

[ロンドン 24日 ロイター] - ロシア国防省は24日、ウクライナが「挑発行為」を行う恐れがあるため、ロシア軍は放射能汚染の中でも活動できるよう準備したと発表した。

ロシアはウクライナが放射性物質をまき散らすことを目的とした「汚い爆弾」を爆発させる恐れがあると主張。ウクライナはこれを強く否定している。

ロシアの核・生物・化学防護部隊を率いるイーゴリ・キリーロフ中将は記者会見で、汚い爆弾を使った攻撃の目的はロシアが小規模な核兵器を使用したと非難することにあるとし、ウクライナはロシアを「核のテロリスト」に仕立て上げようとしていると指摘。「想定されるウクライナによる挑発行為に備え、ロシア国防省は放射能汚染下でも任務を遂行できるよう部隊を準備した」と述べた。

プーチン大統領はロシアの「領土保全」に核兵器使用も辞さない姿勢を示しているが、ロシアが軍の準備態勢の変更という具体的な動きを示すのは今回が初めて。

これに先立ち、ロシアのショイグ国防相は23日、米国のオースティン国防長官のほか、英、仏、トルコの国防相と相次いで電話会談を行い、ウクライナが汚い爆弾を爆発させる恐れがあるとするロシアの主張を伝えたほか、ロシア国防省はこの日、ゲラシモフ軍参謀総長が英軍の制服組トップのラダキン参謀長と電話会談を行い、ウクライナが汚い爆弾を使用する可能性について協議したと明らかにしている。

西側諸国は、ウクライナが汚い爆弾を製造したり、使用を計画したりしているとの主張を否定。ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアが自作自演で汚い爆弾を爆発させ、ウクライナが実施したと偽る「偽旗作戦」を計画している兆候との見方を示している。

これに対しロシアのラブロフ外相は、国際会議「バルダイ」で記者団に対し「ウクライナのゼレンスキー政権に責任を転嫁するためにロシアが画策していると主張することは真剣な対話にならない」として、西側諸国の見方を否定した。

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