東京都東大和市にある「栄進」は、屋根や外壁工事の施行・工程管理を請け負う建設会社だ。８年ほど前から、男女を問わず24～45歳まで６名の出所者の受け入れを行ってきた。
一般的に出所者の長期間の定着は難しい状況だが、栄進ではほぼ全員が勤め続けており、驚異の定着率を誇る。
前編『「万引きで生計を立てていた」...壮絶人生の「元ヤン美人社長」が「受刑者」を雇い続ける「意外な理由」』では、栄進を率いる三井有紀社長に、活動を続ける理由、その高い定着率の秘訣はどこにあるのか話を聞いた。
それにしても、建設界はほかの業界と比較して、女性比率は低水準にとどまっているのが現実だ。東京商工リサーチによると、2023年の建設業における女性社長の割合は5.35％と、全業種の中でも最も低い値にある。
寿司屋やアパレル業でアルバイトをしていたという三井さんは、どういう経緯で建設会社の社長になったのだろうか？
株式会社「栄進」の三井有紀社長会社は破産寸前…突然、社長を引き受けることに
「実は、いま右腕として働いてくれている池田貴久部長は元夫なのですが、そもそも栄進は彼の会社だったんです」（三井さん）
なんと、営業部長の池田さんと三井さんは元夫婦だというのだ。さらには前社長だった元夫がいまは部下に……？ 二人の間にいったい何があったのか。
「彼は職人としての腕はたしかだったんですが、経営には無頓着で……。どんぶり勘定の放漫経営で、いつの間にか１億円の債務超過を抱えていました。いよいよ会社が危なくなり、妻の私が急遽社長を引き受けることになったんです。
その時はアパレルで働いていて、建設のことは何も知らなかった。会社を立て直すために、職人さんから一つ一つ教えてもらいながら、原価管理から現場の工程の段取りまで猛勉強しました」
からの記事と詳細 ( アルバイトから突然「夫の会社の社長」に就任、その直後に泣く泣く夫に「クビ宣告」…倒産寸前の建設会社を《V字 ... - 現代ビジネス )
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