アウトドアにおいて日頃の疲れをより癒すために、自分が作る空間の雰囲気にこだわる人も数多くいます。
暗い夜に落ち着いた空間を演出し、ゆっくりディナーを楽しむのもアウトドアにおける醍醐味の一つですよね。しかし、こうした雰囲気を演出するために、どんな照明を使うべきなのか悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、アウトドアやキャンプで落ち着いた雰囲気を演出できるアイテムである「オイルランタン」について紹介します。
この記事を読めば、オイルランタンの種類を知れるだけでなく、オイルランタンを選ぶ際に基準となる知識を得られますよ。おすすめのオイルランタン10選も紹介しているので、アウトドアの照明選びに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください!
オイルランタンについて知ろう
オイルランタンは電気を使用せず、灯油などの液体燃料に火をつけて周囲を照らす照明器具です。電球などを用いた人工的な明るさとは違い、暗めであるものの、炎による自然で趣のある雰囲気を演出できます。
オイルランタンの中でも人気なのが、「ハリケーンランタン」と呼ばれる製品で、炎がガラスで覆われる構造のため、雨や風に強くアウトドアにおいて人気です。その他にも炭鉱で使うことも目的に作られたマイナーズランプや、卓上に置いて使用するオイルランプなどもあります。
自分に合うオイルランタンを選ぼう
オイルランタンは燃焼方式だけでなく、ランタンの形状や燃料の違いなどにより複数のタイプが存在します。それぞれのタイプに特徴があり、使用する場所や用途によって使いやすい製品とそうでない製品があるため、自分の目的に合わせて選びましょう。
用途の幅も広く複数回にわたって使用できる製品であるため、コストパフォーマンスや携帯性に注目するのも重要です。ここでは、オイルランタンを選ぶうえで知っておくべきポイントを紹介します。
燃焼方式
オイルランタンの燃焼方式には加圧式と非加圧式の2種類あり、方式によってメリットとデメリットがあります。燃焼方式の違いを理解しておけば、オイルランタンを使用する場面にぴったりな製品を見つけられますよ。
また燃焼方式の違う製品を一つずつ持っておけば、目的によって使い分けることもできるでしょう。ここでは、オイルランタンの燃焼方式について、メリットとデメリットを解説します。
加圧式
加圧式は燃料タンク部分にポンプが搭載されており、圧力によって燃料を気化器に送ったあと、気化した燃料を燃やすことで点灯する方式です。圧力を使い燃料を押し出してマントル(光源部分)を燃やすため、非加圧式のオイルランタンに比べて明るく周囲を照らしてくれます。
加圧式のデメリットとして、点火する前に燃料タンクに圧力をかける処理が必要になります。また、液体の燃料を気化させるために予熱も必要で明かりを灯すまでの工程が多いため、慣れるまでは多少の手間と時間がかかるでしょう。
非加圧式
毛細管現象によって、点火する芯の部分に液体燃料が供給され続けることで点火する方式が非加圧式です。加圧式のような点火前の事前準備は必要ないため、お手軽かつ時間をかけることなく明かりを灯せます。
構造がシンプルで燃料タンクと芯があれば成り立つ方式のため、お手入れが簡単なのもメリットの一つです。しかし、燃料の供給量は加圧式に比べて少ないため、安定して点灯はするものの、明るさは加圧式に劣ることを覚えておきましょう。
芯の太さ
オイルランタンに火をつけるため、燃料を吸う役割をしているのが芯。芯の太さはオイルランタンの明るさに影響する部分で、芯が太ければ太いほど燃料の消費が大きくなるとともに明るくなります。製品によって使える芯の太さが限られる可能性もありますが、好みの明るさで使えるように芯の太さを選びましょう。
芯には棒芯や平芯など複数の種類があり太さも様々ですが、平芯7分芯(21mm)は流通量が多く比較的簡単に手に入ります。明るさも必要十分な程度であるため、芯の太さをどうするか迷った場合は平芯7分芯を選ぶのがおすすめです。
使用するオイル
オイルランタンに使用できる燃料は、主に灯油とパラフィンオイルの2種類あります。それぞれ使いやすさや安全性、手に入りやすさなどが違うため、自分にとって使いやすい燃料を選べば快適にオイルランタンを使用できるでしょう。
この2種類以外のオイルを使用する製品もありますが、ここでは対応する製品が多い燃料の灯油とパラフィンオイルについて、その特徴を解説します。
【コスパ重視なら】灯油
ガソリンスタンドで購入可能なため比較的手に入れやすく、コストパフォーマンスにも優れるのが灯油です。灯油の価格は情勢や時期によって変動するものの、パラフィンオイルに比べて安く購入できます。
お手軽に手に入る反面、火が付きやすい燃料であるため取り扱いに注意が必要です。また石油由来の独特な臭いがあるため、このような臭いで体調が悪くなってしまう方などは使用を避けましょう。
【扱いやすさなら】パラフィンオイル
パラフィンオイルはロウを溶かして液状化させたような燃料です。灯油と比較して燃えにくいため、燃料がこぼれてしまった場合などに誤って引火してしまう可能性が低く、より安全にオイルランタンを使えます。
灯油と比べて臭いが少ないのも特長の1つです。コストパフォーマンスにはすぐれないものの、灯油の臭いが苦手な方や扱いやすい燃料を使いたい初心者の方などにおすすめの燃料です。
スペック
燃料タンクの大きさは製品によって違います。使用するオイルランタンの燃焼方式や芯の太さにもよりますが、燃料タンクの容量で燃焼し続けられる時間に差が出ることを頭に入れておきましょう。
オイルランタン自体の大きさや外装の材質なども製品によって違います。1つの製品を長く使うためには使い心地だけでなく耐久性や見た目も重要なため、仕様をしっかり確認したうえで製品を選ぶのがおすすめです。
おすすめのオイルランタン10選を紹介
オイルランタンを使うことで、普段の照明とは違ったアウトドアの雰囲気を作り出せます。見た目にこだわって作られている製品も多いため、性能面と合わせて自分好みの製品を見つけられれば、アウトドアをより一層楽しめるでしょう。
ここでは、おすすめのオイルランタン10選を燃焼方式ごとに分けて紹介します。
加圧式オイルランタン
加圧式オイルランタンはアウトドアにおいて、点灯時の手間は惜しまず比較的明るい照明をお探しの方におすすめです。ここでは、加圧式オイルランタンのおすすめ製品を3つ紹介します。
Petromax HK500 圧力式 灯油ランタン
200以上のパーツを使って作られた、本格志向の圧力式オイルランタンです。燃料タンクの容量は1Lあり、燃料によって多少差はあるものの約8時間連続で明かりを灯せます。
圧力式で点灯するためには事前準備が必要になりますが、400W程度の明るさがあるためアウトドアのメイン照明として問題なく使用可能です。高さは40cm程度で、おしゃれでレトロなデザインも特長の1つといえるでしょう。
重量は2.4kgあるため持ち運びには向かないものの、とにかくアウトドアで雰囲気を重視したい方におすすめの製品です。
製品サイズ:Φ17×40cm
重量:2.4kg
燃焼方式:加圧式
燃料タンク容量:1L
対応燃料:パラフィンオイル、灯油
燃焼時間:約8時間
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コールマン ワンマントルランタン
約130W相当の明るさで最大15時間の燃焼時間を実現した圧力式オイルランタンです。本体重量が1.4kgで燃料タンクも約590ccと大きくはないため、メイン照明となるような本格的なサイズのランタンに比べて、移動や設置も気軽にできます。
専用の収納ケースが付属しており、取っ手が付いているため持ち運ぶ際にも困りません。自宅で保管する場合でも本体をさらすことなく置いておけるため、保管時に壊れる可能性も少ない製品です。対応燃料はホワイトガソリンです。
メーカー参考価格:17,800円
製品サイズ:Φ16×31cm
重量:1.4kg
燃焼方式:加圧式
燃料タンク容量:590cc
対応燃料:ホワイトガソリン
燃焼時間:約7.5~15時間
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Vapalux(ヴェイパラックス) M320
ハンドメイドで1台ずつ丁寧に作られている圧力式オイルランタンです。燃料は灯油のみに限られますが、約60Wの明るさで約10時間程度継続して明かりを灯せます。
アルミダイキャストのフレームを採用することで耐腐食性に優れています。タンク部分は真鍮製で使えば使うほど見た目にも味が出るため、自分だけのランタンを作り上げたい方にもおすすめの製品です。
メーカー参考価格:49,500円
製品サイズ:高さ34.5cm
重量:1.9kg
燃焼方式:加圧式
燃料タンク容量:1L
対応燃料:灯油
燃焼時間:約10時間
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非加圧式オイルランタン
オイルランタンを使うのが初めての方やより安全性の高いランタンを使いたい方におすすめなのが非加圧式です。ここでは、扱いやすくお手入れも簡単な非加圧式のおすすめ製品を7つ紹介します。
キャプテンスタッグ キャンプ 防災用 ランタンライト
シックなデザインが特長の非加圧式オイルランタンです。オイルランタン自体のデザインがよく、火を灯すだけでアウトドアの空間をおしゃれに演出できます。
サイズが大中小の3種類あるほか、カラーバリエーションもレトロなブロンズだけでなく、ブラックやレッドなど計5種類あります。自分が作りたいアウトドア空間に合わせて、お好みのデザインを選びやすい製品です。
メーカー参考価格:4,950円
製品サイズ:12×16×25cm
重量:370g
燃焼方式:非加圧式
燃料タンク容量:200ml
対応燃料:白灯油、パラフィンオイル
燃焼時間:約14時間
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カメヤマキャンドル オイルランタン J5740020BK
線香やローソクなどを中心に製造販売している国内ローソクの大手メーカーが手掛けたオイルランタンです。2種類のサイズ展開で、使う場面に合ったサイズのランタンを選べます。
タンク容量120mlのミニサイズでも連続で10時間ほど燃焼し続けます。落ち着いたデザインでどんなアウトドアスタイルでも合わせやすく、気軽に雰囲気を変えられる製品です。
メーカー参考価格:3,300円
製品サイズ:11.5×15.5×27cm
重量:340g
燃焼方式:非加圧式
燃料タンク容量:200ml
対応燃料:白灯油、パラフィンオイル
燃焼時間:約15時間
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BUNDOK オイルランタン BD-277SL
クロームメッキが施された合金鋼で作られている非加圧式のオイルランタンです。燃料は白灯油とランタン用のパラフィンオイルを使用でき、連続で14時間程度明かりを灯し続けられます。
色はシルバーのみでデザインや本体の構造もシンプルなため、取り扱いやお手入れが大変になることもありません。大きさも一般的な非加圧式ランタンと同程度であり、はじめてオイルランタンを使用する方にもおすすめの製品です。
メーカー参考価格:3,300円
製品サイズ:12×16×25cm
重量:400g
燃焼方式:非加圧式
燃料タンク容量:200ml
対応燃料:白灯油、パラフィンオイル
燃焼時間:約14時間
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FEUERHAND ベイビースペシャル276
100年以上前に創業した、ドイツの老舗ランタンメーカーが製造販売している非加圧式オイルランタンです。本体外装には亜鉛メッキ処理が施されており、長期間にわたって使用しても錆びにくい特長があります。
燃料タンクが340mlで本体重量が520gあるため持ち運ぶのは多少大変であるものの、使用時に風が吹いていても安定して使えます。カラーバリエーションも豊富でレトロなものからモダンな雰囲気の色もあり、アウトドア用品と合う色を選びやすい製品です。
メーカー参考価格:5,720 円
製品サイズ:Φ15.5×26cm
重量:480g
燃焼方式:非加圧式
燃料タンク容量:340ml
対応燃料:灯油、スターパラフィンオイル
燃焼時間:20時間以上
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R.E.DIETZ ハリケーンランタン JUNIOR NO.20
1840年創業の照明器具メーカーが手掛けた、ハリケーンランタンの名で知られるオイルランタンです。手作りされているホヤの形状が他のランタンに比べて縦長で、球状のホヤとは少し違った印象を与えられます。
タンク容量は260ccで、使用する芯にもよるものの燃焼は約12時間程度続きます。黒を基準にしたカラーリングで部品には金色の部分もあり、シックな雰囲気を演出できる製品です。
メーカー参考価格:5,082円
製品サイズ:Φ17.5×30.5cm
重量:610g
燃焼方式:非加圧式
燃料タンク容量:260cc
対応燃料:灯油、パラフィンオイル
燃焼時間:約12時間
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E.Thomas & Williams/コッパーボンネット
一般的なランタンとは違った形状のおしゃれなオイルランプです。外装に真鍮や銅が使用されており見た目にも高級感があるため、アウトドアでも品のある空間を演出できます。
分解してお手入れ可能なため、1つ持っておけば長い間使い続けられます。材質やデザインにこだわって作られており、持ち運びには適していませんが、高級感のあるランタンが使いたい方におすすめの製品です。
製品サイズ:Φ9×26cm
重量:1.34kg
燃焼方式:非加圧式
燃料タンク容量:150ml
対応燃料:灯油、パラフィンオイル
燃焼時間:約10時間
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Roost 真鍮オイルランタン
航海用にデザインされたシップランプで、風や雨の中でも安定して使用できるように作られたオイルランタンです。見た目に存在感があるデザインなだけでなく、上下にランプを固定するためのハンドルが付いています。
真鍮製のランタンのため、使い続けることで外観に独特の味が出てきます。しっかりお手入れをしておく必要があるものの、自分だけのオイルランタンを作り上げたい人にもおすすめの製品です。
製品サイズ:14×15×25cm
重量:700g
燃焼方式:非加圧式
燃料タンク容量:未記載
対応燃料:灯油、パラフィンオイル
燃焼時間:約2~6時間
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オイルランタンはおしゃれキャンプサイトに必須!
いかがでしたでしょうか。ここまでオイルランタンについて、特徴や選ぶ際のポイントのほか、おすすめの製品も紹介してきました。
オイルランタンは本来の使用目的である明かりだけではなく、落ち着いたおしゃれなアウトドア空間を演出できるアイテムです。使いやすさだけでなくデザインも製品によって違いがあるため、ランタン1つで普段と違ったアウトドアの雰囲気を楽しめるでしょう。
アウトドア用の照明をお探しの方は本記事を参考に自分好みの製品を見つけ、アウトドアをより一層充実させてみてはいかがでしょうか。
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